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フランスの生活
ボンジュール・ベルナード、由美子、フランソワ、エミール!
パリ在住の由美子ファミリーと私のおつきあいは5年になる。見ず知らずの私の息子たちをパリのお宅に受け入れて下さったのがご縁でおつきあいが始まった。
夏には一家で遊びに来てくれたり、日本の重詰め料理を勉強したいと言って、冬1才8ヶ月の二男エミールを連れて出かけてきてくれた。不思議なつながりを感じる。
一昨年の夏には、ブラックベリー(フランスではミューという)を摘みに行かないかと誘われ、勿論喜んで出かけた。決して無理に勧めないので、こちらもイエス、ノーをはっきりしておく。
朝10時の出発時にはご主人が準備したレモンケーキ、ハム、チーズ、ワイン、パン、フルーツがクーラーボックスに入っている。他に必ず本とスポーツ用品を持参する。そして妻は出発前に起きてくる。
パリの中心から車で30分ほど走ると、ブラックベリーをたくさん摘める郊外に出る。キャンベルのような美しいバイオレット色に運動靴を染めながら、私とご主人が一番熱心に摘み取り楽しんだ。その日は1時間で2kg程摘んだ。
200年ほど前に建てられた古い教会の庭で持参のお昼を食べ、食後にはバドミントンをしたり、読書したりのんびり過ごす。静かで樹木の多い広場には、他にドイツ系のファミリーがいるだけ。
フランス人のご主人は、帰宅後ブラックベリーの種を取りジャムを作った。子供達はそのジャムをヨーグルトにかけて食べたり、お母さんと一緒にアイスクリームをつくったりしていた。
キッチンには、結婚するときにご主人のお母様が持たせたというクラシックなハンドミキサーが置いてある。由美子さんは只今専業主婦ではあるが、家事労働はできる人がしていて、それがとても自然である。
由美子さんの従姉妹でまゆみさんという20才位のお嬢さんが時々遊びに来たり、ベビーシッターのアルバイトに来ていた。彼女は2年程フランス語専門学校で語学を学んだ後、その秋に大学に合格して大学生となった。 フランスでは大学に合格すると誰でも授業料が免除されるので兵庫県の実家からは3万円の仕送りを受け、夏休みには日本で3ヶ月アルバイトをしておこづかいを稼いでいる。
大学では福祉の勉強をして日本に帰りたいと言っている。また、日本では収入が多くても何かとお金がかかるので、フランスでの3万円の生活のほうがゆっくりで静かに生活できて自分に合っているという。賢い選択だと思う。
私も5年程フランスの生活に触れてみて、身近な季節の材料をいとおしんで料理し、静かな生活をしたいと思う。これは昔懐かしい母の生活、日本の生活そのものです。

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